2010年7月26日月曜日

文化の進化、本能の進化


こんにちは、もしくはこんばんは。ミズキです。
今回は人間の本能に関して書きます。

まず、みなさんに質問したいと思います。人間の本能は現代に合致しているのでしょうか。
どうでしょう。100%合致しているという人は少ないと思います。

人間が現代のように長生きになったのは人類の歴史の中でみればつい最近のことです。
それは平均寿命の伸びをみればわかります。
左のグラフでは1950年から2009年までにおおよそ日本において22歳も平均寿命が延びています。たった50年で22歳も延長しています。
人類がチンパンジーから分岐したのがおおよそ480万年前のことです。(http://tokyo.atso-net.jp/index.php?UID=1172050873)その長い歴史の中の50年といったら本当に短い時間でしかありません。

人間の本能が480万年のなかでどれだけ変わったかはわかりませんが、少なくとも寿命がここ100年200年に見せる変化に対応できるような急激な変化はしていないでしょう。
人類の生活文化は今急激に変化しました。しかし、それとともに人間の本能も急激に進化したわけではありません。つまり、現代の社会では人間は本能のままに生きていくことができなくなったともいえるのです。

これは苦しいことです。今までは「本能=生きるすべ」でした。しかし、人間の周辺が変わりすぎてしまったために今までの本能は「本能=生きるすべ」ではなくなってしまったのです。

つまり、話を簡単にすると、食べ物が目の前にあるという状態で可能な限り限界まで食べることがよしとされていた古来の本能は現代の毎日が食であふれているような時代には合致しない本能であると言わざるを得ないのです。
毎食、そんなことを繰り返していては太ってしまうのは当たり前なのです。

現代社会において人間は単純に本能のままに生きることが正しいことではなくなりました。
理性というなの抑止力を大いに利用しなければならないのです。

自分もまだまだ理性が利かないことがあります。それは未熟であるということでしょうか。
この問題はまだまだ、考えなければならないようです。

しかし人間は本能だけでは心地よく生きられなくなった。ということだけは確かです。